無人銀行 2018 2 11 National Foundation Day

書名 AI化する銀行
著者 長谷川 貴博  幻冬舎

 F35ステルス戦闘機は、「最後の有人戦闘機」と言われています。
未来の戦闘機は、「無人戦闘機」となるでしょう。
 戦闘機を無人とするメリットがあります。
戦闘機を急上昇させたり、急旋回させると、
パイロットに大きな「G」がかかります。
 そのため、パイロットの肉体的な限界が、
戦闘機の「空中戦闘機動」の限界となります。
 また、パイロットが人間である以上、
「のどが渇く、トイレに行きたい」という肉体的な欲求があります。
さらに、「疲労する」という人間特有の現象があります。
 本来、空中給油をすれば、
戦闘機は永続的に飛行できるはずですが、
人間の肉体的な欲求のために、
時々、地上に降りる必要があります。
このような多くの問題点を「無人戦闘機」によって解決できるのです。
 前置きが長くなりました。
「無人銀行」とは、
AIコンピューターが経営する「無人の銀行」のことです。
 これで、バブルの発生はなくなるはずです。
日本のバブル経済の時は、過剰な融資が問題になりました。
 事業内容が優秀だから融資するのではなく、
「隣の銀行が融資をするから、
当行も融資をする」という理由で融資をした結果、
バブルを引き起こしてしまいました。
 融資をAIコンピューターが行えば、
このような人間的な感情に左右されることはなくなります。
 確かに、隣の銀行が積極的に融資を展開していると、
たいていの人間は、不安になります。
「当行は、バスに乗り遅れているのではないか」
そこで、焦って融資をすると不良債権になってしまった。
これがバブル発生の原因とバブル崩壊の原因になりました。
 さて、全部が無人銀行になるわけではなく、
大半は、「有人銀行」として残るはずです。
 なぜならば、人間というものは、
「心と心の交流」を求めるからです。
 私は、2003年に、こう書きました。
銀行業とは、サービス業である。
銀行は、一流ホテルのようなサービスを目指すべきである。
 一方、銀行にサービスを期待しない人たちは、
「AI銀行」、つまり「無人銀行」を求めるでしょう。
 おそらく、未来において、銀行は、二極化するでしょう。
一流サービスを誇る銀行と無人銀行の二極化です。























































































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